太陽光発電不具合事例集(2022年ver)
こんにちは!ぐんまソーラーメンテ相談室です。
2022年も残りわずかとなりましたので、今回は「太陽光発電不具合事例集(2022年ver)」として弊社が今年メンテナンスしてきた中から抜粋して不具合事例をまとめましたので、ご紹介いたします。
目次
ソーラーパネル表面不具合事例
クラックパネル
クラック(ひび割れ)は様々な要因により表面の強化ガラスが割れてしまう現象です。
多くの場合は損害保険でパネル交換を行うことができます。
パネル焦げ
パネル焦げは内部の断線などが原因で焦げに発展する現象です。
この場合も損害保険でパネル交換を行えるケースが多いです。
スネイルトレイル
スネイルトレイルは微小クラックが入ってしまう現象ですが、発電低下に直結しないケースが多い為、パネル交換に応じてもらいにくい不具合です。年々パネルの劣化によりスネイルトレイルからクラックパネルへと深刻化することがあります。
ソーラーパネル内部不具合事例
ストリング発熱異常
ストリング発熱異常とは、上記のように左のドローン写真では何も異常が無いように見えますが、赤外線ドローン写真では1ストリング全てが発電が停止している為、発熱しまっている現象です。
この場合は接続箱およびPCSのブレーカーが落ちているケースが多いです。
クラスタ故障(クラスタ断線)
クラスタ故障(クラスタ断線)はソーラーパネル内部の線が断線している現象です。パネル一枚の3分の1もしくは3分の2の発電が低下している可能性があります。(詳しくはこちらをご覧ください)
この場合はメーカー保証になるケースとならないケースがある為、精密な点検が必要となります。
周辺設備(金具・架台・ケーブル等)編
パネル留め金具不良
パネル留め金具不良は経年劣化により、上記のように金具がズレてしまいます。こうした不具合を放置してしまうとパネル飛散等の事故が発生してしまいます。
架台ボルト緩み
架台ボルト不良は経年劣化の可能性もありますが、施工不良によるケースが多いです。通常の施工であればこうしたボルトの緩みを一目で分かるように合いマークが入れてあります。
架台フレーム歪み
上記のように架台フレームの歪みが発生してしまう不具合もあります。この場合は杭付近の地盤沈下が原因です。
配線コネクタ不良
配線コネクタ不良は経年劣化もしくは施工不良により発生するケースが多いです。
この場合は原因により損害保険が適用できるケースがあります。
配線ケーブル・配線管不良
配線ケーブル・配線管不良は、バインド線の劣化や雑草により引っ張られる場合などにより発生します。配線管の不良は除草時に刈払機で切断してしまうケースが多いです。
その他
地盤陥没
地盤陥没は施工時の造成工事不良により発生するケースが考えられます。また地下水道が下に通っている場合による発生してしまうケースもあります。
不法投棄
不法投棄は太陽光発電所が狙われるケースが多く、非常に深刻な問題です。不法投棄禁止の看板等を設置しても捨てられるケースがあり、地域的な問題でもあります。
まとめ
太陽光発電所の点検を日々していると様々な不具合が発生しております。太陽光発電所は元々メンテナンスフリーと言われておりましたが、年々不具合の件数は右肩上がりに増えております。
そうした不具合を放置していると重大な事故等(発電所火災やパネル飛散)に発展する場合もあります。そのような最悪なケースにならない為にも定期的な点検や測定・雑草管理やパネル洗浄などのメンテナンスが必要不可欠となります。
ぐんまソーラーメンテ相談室では、メンテナンスはもちろん経験豊富な電気工事士による修理や交換などの作業も請け負うことができます。
是非一度お気軽にご相談ください!
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